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頂上を目指して-3-

第35回世界選手権大会が横浜市で開催された昨日。
会場を埋めた世界34カ国からエントリーされた選手が熱い戦いを繰り広げ、打突のグランドチャンピオンと基本動作のグランドチャンピオンがそれぞれ決まりました。
基本動作のグランドチャンピオンは、高知県の野村五月選手。何と3連覇
打突のグランドチャンピオンは、東京大学4年の新島有信選手
おめでとうございます。

さて今回は、会場の一角でお昼休憩中の吉村明倫選手に取材することが出来ました。
吉村選手は、全国少年少女選手権大会打突部門の関東代表であり、次代のチャンピオンに近い選手の一人で、2006年の世界選手権の基本動作グランドチャンピオンである吉村美穂選手のお兄様でもあります。
さて、どんなお話を聞かせて下さったでしょうか。


スポーツチャンバラを始めた時期と経緯を教えて下さい

「小学校1年生から始めました。子供心に棒を振り回して遊びたいと思っていて、最初は剣道を習おうかと考えたのですが、剣道は難しそうで。元々、童心塾代表の吉見憲一先生が主催している体操サークルに入って体操を教えて頂いていたので、体操とは別に吉見先生が主催しているスポーツチャンバラを体験して、とても面白かったので始めました。」

スポーツチャンバラをやっていて一番良かったことはありますか

「気づいたら仲間が一杯居て、自然に仲間が出来ているということが、一番嬉しかったです。大会に出て入賞することは勿論嬉しいことですが、僕が稽古している道場は、小学生も中学生も大人もとても素晴らしい選手が沢山居るので、普段からそんな仲間と稽古出来ることが楽しくて、スポーツチャンバラをやっていて良かったと実感します。」

スポーツチャンバラをやっていて嫌だなと思ったことはありますか

「嫌だなというよりも、辛かったことでしょうか。当時、自分よりも2~3歳年上の人が居て、その人は上級者レベルの選手でした。そのため、その人に稽古を付けて頂くときは、幾ら向かっていっても敵わず、剣で叩かれることの繰り返しでした。だけど、小学高学年になってきた頃には、僕も何とか対等に稽古して貰えるようなところにまで成ってきたので、以前までのような叩かれる繰り返しは無くなりましたけど。だからと言って僕は、“自分が強く成った!”とはあまり思わないのです。僕はこのような経験から、低学年の生徒に対して厳しくはしますが、何でもかんでも剣で叩く叩くの繰り返しはしてはいけないと学びました。だって、そんなことをしていたら低学年の子達だってスポーツチャンバラが嫌になってしまいますよね。ですから僕は、ダメなことはダメと注意もするし叱る時もありますが、その後はちゃんと声をかけてフォローしています。稽古でも試合でも、声を出していこう!と檄も飛ばしますけど、とにかく楽しくなければ。みんながスポーツチャンバラをやっていて楽しいと感じられないとダメだと思うんです。そしてその上で、勝てるようになれれば一番良いことだと思っています。」

来年、国体が千葉県で開催されます。国体に向けての目標、抱負を聞かせて下さい

「千葉県で開催される国体でスポーツチャンバラが参考種目として参加することは初めてのことですから、どんな選手が来るのか、どんな人が来るのか等、全く判らないわけです。そんな中、僕は勝つことよりも、皆から、特に学校や同じクラスの人達とか、そんな身近な人達から、“お前、スポーツチャンバラで国体に出てたよな!”とか“お前、願張ってたよな!”とか“やってたね!”とか、こんな声を掛けて貰えるように願張りたいです。とにかくスポーツチャンバラで戦っている姿を見て欲しいのです。“あんなもの遊びだ”とか“あれは武道じゃない”とか色々言われることが多い競技だからこそ、そうじゃないんだよ!と。この姿を見てよ!と。真剣に相手と向かい合って戦っている姿を見て欲しいのです。そして、“お前、願張ってたな”と言って貰えるようになれれば最高です。勝ち負けではありません。」

国体に向けて、何か特別な稽古などしていますか

「自主トレなどは特にしてはいませんけど、稽古の場で、仲間に、今度の大会では何の種目に出るの?など確認しあって、それならここの部分はこうした方が良いよね、などと話し合って、それに合わせた練習を行っています。普段の稽古の場で、エントリーする競技によって形態を変えながら稽古しています。」

仲間と話し合いながら稽古をしているということですか

「そうです。先生や大人に聞くのも良いことですが、僕の場合には、仲間に聞く方が気づかされる事が多いのです。細やかな事や重要な部分は先生から教えて貰うわけですが、例えば、“この間の試合でのあの戦法は、こうした方が良かったよね”とか“こうしたほうがいいんじゃないかな”とか、そういう仲間とのスポチャン談義の中で気づかされる部分がとても多く、その際の言葉や動作はスーーッと入ってくるのです。だから僕は、仲間と話し合いながら稽古を進めていくということを大事にしています。」

なるほど。スポーツチャンバラを知らない人に何か一言下さい

「一回でも良いから体験して見て下さい。それで、つまらなかったと思えばやむを得ませんが、スポーツチャンバラの良さも悪さも、一回体験して貰うことで判って頂けると思うのです。そうして、これは面白い!とか、楽しい!とか思って貰えるならば、それがスポーツチャンバラの競技人口増加に繋がると思います。」

今までで一番印象に残っている試合を教えて下さい

「関東代表として優勝も経験していますが、何よりも僕にとっては、初めて出場した大会が最も印象に残っています。初めて出場した長剣フリーの部で優勝することが出来たのですが、そのとき、それまで全く味わったことの無い感覚がみなぎりました。みなが注目している中で勝つことが出来、その上に金メダルまで貰うことが出来た。優勝出来たことに対する嬉しさも当然ありますが、それよりも、今まで経験したことの無い感覚に浸ることが出来た。全国少年少女選手権で全国優勝した時よりも、地方の大会ではありましたが、そこに初めて選手として出場し、そして、勝つと言うことを初めて経験した時の印象が一番強く残っています。」

ありがとうございました。最後に、今後の抱負を聞かせて下さい

「とにかく、いつも楽しもうと思っています。勝ち負けよりも楽しくなければ続かないので。先輩の打撃を受けて悔しかった事も辛かった事もありましたが、続けることが実力に繋がると思っています。根が元々ネガティブなので、いつでも楽しさを追求してやっていないと駄目なんです。そうして、楽しく願張ること。これに尽きます。」

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吉村選手、世界選手権の最中であるにも関わらず快くお話を聞かせて下さり、本当にありがとうございました。
吉村選手の“先生や大人に聞くよりも仲間とのスポチャン談義の中で出る話がすーっと入ってくる”という言葉は、管理人も素直に同意するところです。
言葉や文章として表現してしまうと、????と思われがちかもしれませんが、これはとても深い意味があると思うのです。
それだけに当該ブログの“頂上を目指して”も、『指導者に聞く』では無く『選手に聞く』にしました。
昨日開催された世界選手権の会場でも度々感じたことではありますが、運営でも指導でも、現役選手が最も大事な部分を知っており、その使い道も知っているのです。
次に、その最も大事な物を実感として持っているのが、現役に近い現場に居る指導者であり、現場から離れてしまった指導者は、この大事な感覚からも遠ざかってしまうので、結果、運営方法や仕切り方でさえ、選手から見ていて『もっと、こうすれば簡単じゃないか!』と不満が出てきてしまうわけです。
現役で居続けることは難しいですが、現場に居ることはさほど難しいことではありません。
吉村選手には、この『現場に居る』ことの大事さを教えられた気がします。
次代のチャンピオンを目指して、願張れ吉村選手

さて、次回の『選手に聞く』は、誰か。
乞うご期待
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